熊野古道から戻りました
20日朝2時に、熊野取材から帰京しました。海外取材並みの1週間の熊野滞在でした。
19日は丸山の千枚田、玉置神社、そして二木島港を撮影。和歌山、三重、奈良と取材し、東京までの1日18時間の走行距離は、なんと1000キロにもなりました。
今回は、熊野古道最大の難所である大雲取越え、小雲取越えに挑戦しました。大雲取越えの日は、いい天気でした。那智の滝そばの青岸渡寺の横から上り始めたけど、けっこう最初がきつかった。中辺路ルート(滝尻王子の坂)もそうだけど、最初の上り坂がどえらいきついんですわ。このままのぼりが続くと・・・と不安がよぎる。
今回は、熊野語り部のKさんと一緒だったので、道中いろいろな歴史や民話を聞きながら歩いたので楽しかった。根っからの新宮人で、僕と同じようにゼ音が言えない。「ここはデンコク的に雨の多いところです」「デンデン大したことありませんよ」「デッタイいい写真が撮れますよ」てな具合ですわ。
でも、山を登りながら話を聞き、ノートにメモし、そして写真を撮るという作業をせなあかんので、忙しい。ま、仕事やからしゃないの。
この古道の素晴らしいのは小口までの道中半分にある苔の参道ですわ。木漏れ日が苔の世界にまだら模様を描いている。それはそれはよかった。
木漏れ日や苔と風の遊び場所
木漏れ日はえらいよ苔活かす
鶯の声する方に苔の道
なんてぇ句を作ったりして・・・
行程は14キロちょっとだけど、900メートルまで登るから、これは古道歩きというより登山です。けっこうきつい。その日ゴールの「小口自然の家」まで8時間の歩きだった。脚がパンパン、筋肉痛だ。「小口自然の家」は元中学校を改築した宿泊所。責任者の西やんと再会。チェックインすると、西やんが机の下から名酒「太平洋」を1本出してくれた。その気持ち、おおきによ。食事のときにしっかりと頂きました。
翌日は小雲取越え。朝5時に目を覚ます雨が降っていた。逆に、雨に煙る熊野古道が撮れると、期待した次第。小雲取越えのガイドは、千葉から熊野に移り住んで16年というB女史。版画家でもあり、僕は彼女の銀座での個展を見に行ったこともあります。大胆な図柄で「女棟方」かな。再会を喜びあいました。
霧の海に咲くモチツツジの可憐な花。落ち葉が多く、それほど道が急峻ではなく、しっとり感ありやの。大雲取が男性的なら、この小雲取は落ち葉の古道がやさしく、なんとなく女性的だ。終点の請川まで6時間ほど。脚は少し痛いけど、でんでん平気。
今回、道中で面白い話をたくさん聞いた。まずダルの話やけど、これは熊野の木こりや旅人が山を歩いているときに突然動けなくなる現象で、地元では「ダルにつかれた」という。空気が一箇所に滞瑠結果の酸欠だろうと思う。熊野には、けっこうダルにつかれれた人、多いのよね。僕は2人にあったこと、あります。
もうひとつは山神さんの話。山神さんは女性だけど、べっぴんの反対なので美人に嫉妬する。そこで山神の祭りの時には、一番ブサイクな顔をした魚オコゼを奉納する。また山人が山に入るとき、最初にすることはチ●●ンを山神様に見せるそうだ。これで山仕事もうまくいくという。
ほいで、ニッポンオオカミの話。紀伊半島には明治の時代までオオカミが棲息していたそうだ。熊野の人たちはオオカミと共存していたという。詳しい話は、これから作る本に書きますよってに。
ほかに庚申さん信仰、ウラジロシダにまつわる話などいろいろありまっせ。乞うご期待!
今まで、中辺路や八鬼山(三重県側)などの熊野古道を歩いたけれど、今回のコースが一番よかったなあ。もう一度、友人たちとこの古道を歩きたい♪
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Comments
お疲れさんでした。よう歩きなはれましたなあ。お山さんも森の主さんたちも喜んでおったと思います~。
来月の再会を楽しみにしてまっせ~。
Posted by: わらじ | April 26, 2008 at 12:14 PM
僕は、山の神さんにチ●●ンを見せなかったのだけど、気に入られたみたい。ずっと天気がイマイチだったのに、大雲取越えのときは晴れるし、翌日の小雲取越えのときは、しっとりとした古道旅情。いいガイドさんにも恵まれました。
Posted by: ごう | April 26, 2008 at 02:32 PM
小雲取越え位は地元出身者として行っておかんとあきませんね。デンデン行った事ないわあ。シチィボーイやさか、熊や猪がでるんやないかと思いましてね。
Posted by: おっかん | April 28, 2008 at 03:20 AM