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秋の熊野古道

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和歌山県田辺市熊野ツーリストビューロー主催によるプレスツアーで、故郷の近くの田辺や熊野古道を再度歩いてきました。今回、東京から5社、関西から3社の記者が集まりました。

中辺路の継桜王子の周辺の紅葉は美しかった。でもほんの一部だけの紅葉でしたけど。今回、本宮大社からの大日越えをしました。約2キロの熊野古道。最初の登りから、けっこう急勾配で、二日酔いの小生にはきつかった(笑い)。行程約1時間半のルートは、簡単に熊野古道の雰囲気を味わうには、なかなかいい。おすすめです。

   紅葉の陰に隠れて山頭火
   かさこそと落ち葉と話す山頭火

田辺郊外では、みかん畑に行き美味しいみかんを盗って、ではなく取ってきました(撮ってきました)。現地のスタッフの皆さんには大変お世話になりました。謝謝感謝、ダンケシェーン、グラー謝ス、キートス、オブリガード、テレマカシ,ダニャバッド、エフカリスト、テシェキュールと10ヶ国語で感謝の意を表明したい。
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「私の上に降る雪は」

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昨日、東京駅近くのホールで『中原中也「私の上に降る雪は」』の朗読公演があり、行ってきました。20年来の酒飲み友達、声優の長谷由子さんがプロデュースしたものです。彼女はテレビなどのナレーションで大活躍なのですが、あの成田空港の搭乗アナウンス「JAL001便、ただいま搭乗手続きをしております」なども彼女の声です。関空への電車の車内アナウンス、JR東海の新幹線グリーン車のオーディオ案内も担当しています。

昨年、僕が仕掛けて長谷さんに朗読の入門書「朗読日和」(彩流社)を書いてもらいました。朗読の入門書と自負しています。この本は気分的には共著のような感じ。本はなかなか好評のようです。

長谷女史とはよく会って飲むのですが、その席で声優やナレーション仲間をたくさん紹介してくれます。ナレーター業界の大御所である槇さんとか、TBS系の「情熱大陸」の名ナレーションの窪田さんは今やダチです。昨年、長谷女史の朗読舞台で、窪田さんは僕の旅のエッセイを読んでくれたこともあります。

今回の公演では、5人(男性2人)が舞台に上がり、進行役の声優が中也の生涯を語るナレーションで進行し、男性ひとり、女性ふたりが中也の詩を、素敵なギターの演奏をバックに、朗読しました。もうひとりの女性は、中也の恋人・長谷川泰子になりきって、和服姿で艶っぽく大正女を演じました。

中也が16歳のときに、京都で女優の卵であった長谷川泰子と知り合い同棲。しかし、彼女は中也の文学仲間である文芸評論家の小林秀雄のもとに行ってしまいます。中也は昭和13年、31歳の短い命を閉じました。

今回の公演は、彼らの師匠で、声優・ナレーター・舞台朗読家である小林恭治さんへの追悼公演でした。

1時間10分の公演で、17もの中也の詩が読まれました。有名な「汚れちまった悲しみに」から始まり、「月夜の浜辺」「サーカス」「夏の世の展覧会はかなしからずや」、エンディングは「別離」でした。特に3人で順番に朗読した「別離」は秀逸で涙が出てきました。頭の上から中也の吟味された言葉の数々が粉雪のように僕の全身を包んでくれました。

言葉の力はすごいですね。僕は父の死を思い出しました。そういえばそろそろ7回忌です。熊野の浜で親父と石投げをしたことや、戦争で行ったニューギニアの話などを思い出しました。

親父、お袋の臨終に立ち会って、2人から「さようなら、世話になりました」ということばは聞こえてきませんでしたが、身体がそう言っていたと僕らは確信しました。

  さようなら、さようなら!
  いろいろお世話になりました
  いろいろお世話になりましたね
  いろいろお世話になりました
         ・
  干された飯櫃(おひつ)がよく乾き
  裏山に 烏が呑気に啼いていた
  ああ、あのときのこと、あのときのこと・・・・・

学生時代に愛読した中也の詩。「サーカス」も「月夜の浜辺」も好きです。朗読を聴いていて、通っていた池袋大学正門前にあった「ゆやゆよん」という食堂を思い出しました。中也好きの元活動家(多分)がオープンした学生向きの食堂で、一種のアジトの雰囲気。僕も時々食べに行ったことがあります。その連想で、久しぶりに大学時代、池袋大学近くの要町での下宿生活を思い出しました。
  
●今日の感動を、文体模写で中原中也風に、いわゆるパロディで表現してみましょう。
        
私の上に降る言葉、空は高く高く 僕は見ていた
黒潮の浜辺にトンビが歌い おがくずの匂いがするよ
親父の背中が世界地図を生み
石を遠くへ投げろというが うまく行きません

センベイがトタンを食べ  熊野の海はまっぴらぴ
海の向こうにあるという セイレンの棲む海に溺れる
珊瑚の海底で泣く 石たちのga gi gu ge go
ポけっとに手をつっこみ 蝋燭片手に神倉山を見る
  
潮の流れよ  風が鳴って
電線がひねもす海で踊っています
さむうい ぬくうい 湯や保温
海は冷たい顔を持ち、魚は珊瑚とダンスかな
ベートベンとシューベルト 空が真っ赤に染まります
空に向かってぴーぴりでぃ 千の天使のキャッチボール

  幾時代かがありまして 青い戦争ありました
  夏の真昼の静かには 南洋兵士は孤独です
  夏の風は椰子の色に染まり マンゴーを食べています
  遠い昔のニューギニア 海行かば戦友は静かです
  今夜浜辺でひと酒盛 空に真っ赤な火の玉だ
  米軍機がワルツを踊り 生暖かいおならを吹き放っています
  
許された一日が終わった今
今日はほんまにお世話になりました
さようなら ほんとにお世話になりました
背中の地図にもさようなら


 充実したいい1日でした。由子さんに感謝、合掌。


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アホな兵庫県知事、「読めない」ぼんくら首相

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→アルゼンチンのメンドーサで。


「関東大震災が起きればチャンスだ」と、発言した井戸兵庫県知事のコメントには、ほんとうに腹が立った。神戸淡路大地震の時には、関東の行政・人々がずいぶん協力したと思うjけど、このおっさん、そんなことは全然覚えていないと見える。関東大震災勃発後には関西にもチャンスがあるということやろけども、大震災を期待してなんぼのもんじゃ。

サイトで調べてみると、このおっさん、兵庫県新宮町の出身やないかい。新宮といえば、俺は熊野の新宮市出身や。新宮の名前が穢れまっせ。わが郷土の新宮市長も胸を痛めていることでしょう(そうでもないか)。東大法学部出身、自治省にはいり、自治省官房審議官を経て兵庫県知事。

今日のテレビのニュースで、この発言に関しての釈明で「夢にも思わなかった」とのたまっていたけど、あほか! 確信犯やろ! こういうことをいつも思っていたことを暴露した。このレベルの人が兵庫県知事だとは、兵庫県民に同情します。はやくリコール運動を起こしてください。

いやはや、世の中、災害を利益にしようという人が多くて困るなあ。

僕が愛読しているブログ、江草乗さんの「江草乗のいいたい放題」を見てください。彼もかなり怒っています。
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20081112

一方、あの麻生という首相の漢字の知らなさは、どういうことだい? 大学受験のときに、このぐらいの漢字の読み方は勉強するはずだけどね。ほんまに無学文盲の徒。麻生ぼんくら首相なら「むがくぶんもう」と読むかもね。

漢字の読み間違いは誰にもある。僕も若い頃、臨場感を「りんばかん」と読んで失笑を買ったことがある。しかし、言葉はそうやって覚えていくものだと思う。

首相がこんなに続いて間違うということは教養がないからだろう。誰も注意ができなかったのだ。そのまま首相になった。教養がないということは、政策にも政治手腕にも期待できないということだろう。僕は嫌いだが、あの中曽根前首相は、道元の「正法眼蔵」とパスカル著の「パンセ」を、いつも脇において拾い読みしているそうだ。「パンセ」はフランス語で読んだというから恐れ入る。麻生首相は古典を読んでいるのかね。

先ごろ、このおっさん、母校の学習院大学で行われた日中交流行事の挨拶で、「頻繁」を「はんざつ」と読んだそうな。ほかに「踏襲」を「ふしゅう」とかね。記者団に幹事力(もとい、漢字力)不足を突っ込まれた首相は「単なる読み違い」と突っぱねていたけど、読み違いではなく昔からそう読んでいたんやろ? 恐れ多くて今まで。誰も指摘しなかったというのが真実でしょうな。

これから国会議員になる人は、漢字検定2級を取得する、ということを法律で決めてもらいたい。最近、局アナの漢字力が落ちているので、局によっては、この2級を取っていることが義務付けられているらしい。麻生首相は3級か4級か。一度、この検定を受けて、自分の駄目さかげんを公表すると、受けるかもしれん。

他人が書いた原稿を読むから、こんなことになる。それに引き換え、オバマのスピーチのうまさ、素晴らしさ。彼は原稿を読まずに、自分の言葉で語る。だから観衆を感動させるのだ。

今後、首相が読み間違えそうな漢字を列挙してみよう。矢印の右側が、まちがい読み。

会得→かいとく、画策→がさく、言質→げんしつ、相殺→そうさつ、意図→いず,更迭→こうそう、施行→せこう、遵守→そんしゅ、類まれな→るいまれな、成就→せいじゅ、身を粉にして→みをこなにして、喧々囂々→かんかんがくがく、功徳→こうどく、工面→こうめん、脆弱→きじゃく、出納→しゅつのう、健気→けんき、所作→しょさく、顰蹙→かんしゃく・・・。

特に頭の7つの漢字あたりが、におうね(笑い)。こんな風にね。

「私の漢字力が顰蹙(かんしゃく)を買っているようだが、私、自慢じゃないがね、学生時代、漢字の会得(かいとく)は怠ったわけよ。意味さえ知らねえんだよ。なんせ高校時代の漢字のテストで、4文字熟語を完成する問題で、■肉■食というのが出たんだが、俺はすぐに大好きな肉を思い出して、間髪いれず、焼と定をいれたね。
正解は『弱肉強食』だってねぇ。国語の先生に、おまえはユーモアのセンスがあるって褒められたよ。吉田茂爺さんゆずりだもんな。『焼肉定食』。安くてうまいねえ。ホテルのバーよりもはるかに安い。で、今の政界で『弱肉強食』といえば、俺は弱のほうだろうな。強? 決まっているでしょ、あのサメの脳みそといわれたM元首相よ.

こないだ、テレビを見ておったら、お笑いの『ニュースペーパー』の諸君が、僕のことを『麻生とは大麻の麻に、生産地偽装の生です』と言っていたけど、うまいこというね、どっちも今の時代を象徴す言葉だ。大麻所持では慶応に早稲田、法政、同志社など10の大学の生徒がパクられているんだってね。産地偽装は北海道から九州までだからね。これは全国的なキーワードだよね。これからはこうやって自己紹介するか、ワハハ。

僕もこれぐらい日本語の扇、つまりセンスがあれば、バカにされないだけどね。まぁ、世界文学全集なんて持っているけど、本箱の奥でほこりを被っているさ。漫画だよ、マンガ。俺の教養の源は。俺の人生は、すべて漫画から学んだと言える。類(るい)稀な漫画の読み手よ。

例の定額給付金のことだけれど、意図(いず)は下々の(げげ)の者に、小判をばら撒くようなもんだ。これが悪いことかね? ジス・イズ・マイ・イズ・フォー・ゲゲ・ピープル、とか言っちゃって。金持ちがビンボー人に金を恵んであげる。いいでしょ、ビンボー人が潤って。これは私が金持ちの坊ちゃんだからこそ言えるわけです。私の言質(げんしつ)をとってだね、喧々囂々(かんかんがくがく)、ああでもないこうでもないと言っている。確かに金を工面(こうめん)するのは大変だけどさ。

私は今、ナンミョウ党と画策(がさく)して、身を粉(こな)にして頑張っとる。私に反対する大臣は、今に見ておれ。Y大臣、H大臣、更迭(こうそう)するぞ! さぁて、ホテルのバーで密談するか。ここにはうるせえ奴は来ねぇからな。

ここんとこ、変な輩(はい)から誹謗中傷(はいぼうなかしょう)を受けているから、東北のひなびた温泉でライラックスしてぇもんだ。秋田の乳頭温泉あたりがいいね、乳頭,,乳首は英語でTITと言うんだぜ。そういえばMITはマサチューセッツ工科大学のことだね。Massachusetts Institute of Technologyの略だね。日本の東京工業大学は英語で書くとね、Tokyo Institute of Techonology。略してTIT。笑っちゃうね。乳頭大学だぜ。

MITと同じボストンにあるハーバード大学の生協では、世界の有名大学のTシャツを売っているそうだ。MITのTシャツの胸には、野球のキャッチャーミットのマーク。分るね? MIT、ミットだからな。東京工業大学のこのTITのTシャツには、オッパイのイラストが描かれているそうだ。面白いね。今回の金融サミットでワシントンの帰りにさ、ボストンに飛んでこれを買い、無学な地元の選挙民に配りたいものだぜ。意味を説明すると、受けるだろうなぁ。

俺ねぇ、日本語はかなり危なっかしいけど、英語は吉田茂おじいちゃん仕込だからね。アメリカ人が知らないことまで、知っているんだぜ。見直したかい? ところで乳頭温泉、秋田の温泉郷で『キリタンポン』をつつきながら、うまい日本酒を飲みたいもんだぜ。そうそう学習院高等部のころさ、またもや国語の試験で温■知■を完成して4文字熟語を作れという試験があってさ、俺、温泉好きだろ? そこで温泉知識と書いたら受けたぜ。

まちがった、タンポンはマツモトキヨシで売っている商品だったな。キリタンポと言わなくちゃいけねぇ。つい、語呂がいいので「キリタンポン」と言ってしまうぜ。乳頭温泉ねえ、あそこの白濁した湯には力があるね。疲れが吹っ飛ぶぜ。

これから原稿にはルビを大きく書いてもらうよ。老眼だからね。安部首相の時代だったけ、KYという流行語があったね。『空気を読めない奴』のことだったね。さしずめ僕は『漢字が、読めない』からKY、なんて言っちゃって。

最後に言いたいのだけれど、例の田母神前空爆長の『日本は侵略国家ではない』という論文、よくぞ言ってくれたと思うね。実は、俺がいつも思っていたことをさ、あいつに言わせたんだ。俺にも狡猾(こうかい)な面があると思わない? 吉田のおじいちゃん仕込よ。アジアを植民地化していた西洋諸国を追っ払うために、日本が頑張った。正論です。ただ、発表したメディアが悪かった。これが問題。政治家、日本の偉い人は媒体を考えなくっちゃ。

あの田母神の論文が載ったのは、金沢の、かなり妖しげなホテル会社のPR誌でしょ? 森元首相の地元の会社で彼のスポンサー、安部さんも親しかったみたいだな。品のないオーナー夫人がテレビのCFに出演している会社だ。建築偽装で問題になった会社じゃなかったっけ。記者諸君、調べてみてよ。できレースよ。

私のように天下の文藝春秋に書かなくちゃ。本音を言うと、ある新聞社の私担当の記者が書いたのだけどね。記者がちょいと先走りすぎたね。経済クライシス、早く終わってほしいぜ。それにしても、給付金の話、選挙に勝つための戦略。これだけ反発があるとは正直思わなかったね。

俺の考えがぶれてるとよく言われるけど、いやあ、歩く姿勢も左右にぶれているんだよ。姿勢は政策の姿勢も表すってね。そんな格言、あったろ?」

日本の政界で未曾有(みぞうゆう)の孤独の政治家。いや、「誤読の政治家」か。脆弱(きじゃく)な内閣。

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筑紫さん追悼

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↑コロラド州デンバー郊外にあるレッドロックス円形野外劇場入り口。岩の奥に有名な劇場がある。

昨日、筑紫哲也さんが亡くなった。今から15年ぐらい前かな、もっと前か、僕は筑紫さんがTBSラジオでやっていた「筑紫哲也のニュースジョッキー」という番組に3回出たことがある。海外取材から戻ったときに、取材の裏話などを話した。

その番組のスタッフと仲良くなり、特に、筑紫さんのマネージャーのS女史とは親しくさせてもらい、筑紫さんのお宅でのパーティや大学での講演、茨城県への小旅行などにご一緒させてもらった。筑紫さんは飾り気のない、鋭いジャーナリストだった。しかし、晩年はやはり歳のせいか、論評の切れ味は悪くなっていたね。
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TBSの筑紫さんの番組スタッフの中に、S女史が可愛がっていたアルバイト女性がいた。S女史は「彼女に誰かいい人いないかな。豪雪の新潟出身なので、雪がないところがいいって言っているけど、ごうさんの故郷ピッタリだと思うんだ、南国だし」とS女史。

よっしゃ愚弟が独身なので上京した折に彼女を紹介したところ、これがとんとん拍子で話が進んだ。そして結婚。結婚式にはS女史も出席してくれた。今や彼女は21歳の息子、高校生の娘の母だ。シング弁もマスターし、地元に溶け込んでいる。

というわけで、僕が筑紫さんの番組に出演しなければ、弟の女房という線もなくなる。いやあ、人との出会いって面白いですね。

写真の劇場で、ビートルズ、ジミー・クリフ、サンタナ、スティング、マライア・キャリーらスーパースターが歌った。またここは僕にはパワースポットと感じた、岩のエネルギーが強い。その岩の上に、印象的な雲が出ていた。

筑紫さん追悼の文を書きながら、添付写真はこれしかないと思った。よく見ると、岩の形、筑紫さんの横顔に似ていません? 音楽が大好きだった筑紫さんを思い出しながら・・・


筑紫さん、安らかにお眠りください。合掌。

   「ジャーナル」に紫煙覆い山眠る

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アメリカの実情

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↑ルイジアナ州のホテルのバーで撮影。

オバマの圧勝で終わったアメリカの大統領選。オバマの演説に泣きながら聞き入る人々を見て、感動した。ブッシュの悪政は、アメリカに行くたびに聞いていたし、多くの人々が「変革」を望んでいたのだろう。オバマの登場に関して、ヨーロッパ諸国をはじめ多くの国が歓迎しているという。やはり「変革」があるというのは、新しいエネルギーが発生するので、世の中にはいいことだ。

その選挙結果が分かる日に書店で面白い本を見つけた。「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」(文藝春秋)がそれ。著者は、カリフォルニアのバークレーに住むコラムニストの町山智浩氏だ。

面白い内容を列挙してみよう。
*「アメリカが外国に戦争をしかけるのは地理の勉強をするためだ」というジョークがあるそうだ。
そのこころはパスポートを持っている国民はアメリカ人の2割のみ。8割の人は外国に関心がないということ。

↑だからアメリカ人には地理音痴が多い。アメリカは世界と接触していかなくても暮らしていける国だからだ。「大きな島国」なので世界を無視してもやっていけると、多くの人が思っている。他の国の文化とか言語に興味ある人は少ない、というのが僕の実感。

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↑祭りでもないのにカーニバルファッション。メンフィスで会った面白い連中だった。彼らはイラクの位置は知っているかな?

*ニューヨーク州の場所を、地図上で指し示すことができないアメリカ人は5割もいる。

*18歳から24歳のアメリカ人への調査で、世界地図を見せ、イラクとアフガニスタンの位置を質問してみたところ、イラクの場所を知らないもの63%、アフガニスタンの位置を知らない者は88%もいる。

↑そういえば、テレビのクイズ番組で、地理の問題が出た。地理上に質問された国名を書き込むという趣向。出演した、当時外務副大臣の某議員(自民党)も、イラクの位置を間違えて、僕は大笑いしたことがあったっけ。

*18歳から34歳のアメリカ人で新聞を読むものは3割にも満たない。CNNの視聴者の平均年齢は60代だ。
↑しかも読む新聞はローカル紙である。

*アメリカの成人の2割は、太陽が地球の周りを回っていると信じている。

*日本に原爆を投下した事実を知っているアメリカ人は、わずか49%にすぎない。
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本書では、ブッシュ政権を支えているのは、このアメリカ人の無知だという。アメリカ人は「無知こそ善」という思想、つまり反知性主義があると述べられている。

そのひとつがキリスト教福音主義。つまり聖書を一字一句信じてその通りに生きようとするキリスト教原理主義のことだ。自らを福音派とするアメリカ人は、全体の3割に及ぶそうだ。

彼らにとって、余計な知識は聖書への疑いを増すだけであり、より無知な者ほど聖書に純粋に身を捧げることができると信じられているからだ。

ブッシュを支えた共和党支持者。アメリカの実体を知るには格好の入門書である。詳細は本を買って読んでくれぃ。上記のデータの出典が書かれている。1000円の価値は十分にあると思うよ。

オバマが暗殺されないことを切に祈る。

追記:
1)今日(11月7日)、新宿で、コロラド州に住む写真家キヨさんと久しぶりに会った。彼曰く、アメリカ人のなかで、9.11の事件のことを知らない人、ブッシュの顔を知らない人がたくさんいるよとのことだった。コロラド州には、海を見たことがない人(子どもじゃなく)が結構いるそうだ。アメリカは広い。アメリカは大きな島国だ。

2)今日(11月8日)の報知新聞にこんな記事が載っていた。

米FOXテレビは6日、米大統領選で共和党の副大統領候補だったペイリン・アラスカ州知事(44)が、アフリカを大陸ではなく国名だと思っていたと伝えた。選挙戦で争点にもなった北米自由貿易協定(NAFTA)の加盟3か国(米国、カナダ、メキシコ)も知らなかったという。ペイリン氏は2012年の次期大統領選で、共和党候補の筆頭になるとの見方も出ているが、大丈夫だろうか?

 大統領選中はオフレコとされていたペイリン氏の“おバカ”発言が明らかにされた。

 FOXは、大統領選で敗れたマケイン上院議員の陣営関係者の話として「ペイリン氏は、アフリカが国ではなく大陸であることを理解していなかった」と報じた。

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