ラジオで推理
僕がラジオにいかれている話はこのブログでも再三再四書いたのだけれど、しかし聴くのはベッドの中だけだ。事務所でもラジオはほとんど聴かない。時々、原稿執筆のバックグランドとして、AFN(昔のFEN)をかけるぐらいかなあ。
そのラジオの楽しみのひとつは、スイッチを入れたときに聴こえてくるゲストの声、話す内容から誰であるかを推測するゲーム。テレビと違い顔が見えないから、声に神経を集中していろいろと想像を張り巡らしながら、あの人かいな、いや違うなどと推測する。これはなかなかの知的ゲームだ。ピタッと当たったときは、思わず布団の中で「やった!」と、にんまり。
子どもみたいな単純な遊びなのだけれど、こういうことって、脳の活性化に役立つにちがいない。やはり日ごろの好奇心と読書量が決め手だね。
一昨日、朝4時過ぎに目を覚ました。還暦を過ぎると、朝4時頃に目が覚めることが多い。すぐNHKの「深夜放送便」にダイヤルを回す。朝の4時からは、1時間のインタビューの時間があり、芸術家や俳優、音楽家、学者、宗教家、ボランティアなど、興味ある人物が登場する。ロングインタビューなので聴き応えがある。僕はこれが好きなのだ。みなさん、ラジオを聴きましょう。僕は[ラジオ聴きましょう推進委員会]の広報部長なのだ(ほんまかいな)。
その日、インタビューはすでに始まっており、その日のゲストはだれだか知らない。老人の声が聞こえてきた。彼を仮にA氏としましょう。A氏は満州からひとりで日本に帰ってきて江田島の海軍兵学校に入ったとしゃべっている。江田島にいたときに広島に原爆が投下された。敗戦。その後、上京し上野でホームレス生活や、池袋のテキヤの親分に気に入られ、その後は闇屋生活・・・。その間、ドフトエフスキーの著作を読み耽ったとA氏は淡々と話している。僕はこの辺から、このゲストはひょっとすると中央大学名誉教授の木田元氏じゃないかと推測した。
話は続く。山形県新庄市の親戚を頼って疎開、家族が満州から帰国してきて一緒に生活をする。農業学校へ入り、ハイデガーの著作に遭遇。魅せられ、東北大の哲学科へ入学したなどと話している。
木田教授は哲学者でハイデガーの研究家として有名。僕は、彼の本を2冊ぐらい呼んだことがあり、「闇屋になりそこねた哲学者」(晶文社)などの著作を知っていたからだ。
話を聴いていると、キルケゴールやニーチェ、ハイデガー、サルトルの話がぼんぼん出てくる。僕は木田教授に間違いないと確信した。番組が5時前に終わり、今日のゲストの紹介があった。やはりピンポン。木田教授だった。少し幸せな瞬間だった。いい気分で再度眠りについた。
起きるとすぐに、町田の本屋で「哲学は人生の役につのか」(PHP新書)を買った。経歴がユニーク、言っていることも面白い。今読んでいる最中だけれど、今までのどんな哲学入門書より、僕にしっくり来るようだ。



Comments
ラジオ、楽しいですよ。
その昔、「田舎熊野のスーパースター」というペンネームで、熊野のいなかネタのみで、ラジオ番組にハガキを書きまくってました。都会の人には新鮮らしく、よく採用されました。
懐かしい思い出です。
Posted by: 有馬せんぞう | February 06, 2009 at 12:24 AM
せんぞう君
昨日は、シングの火祭りでした。祭りに参加するために毎年帰っているのだけれど、今年は身内の喪中で参加取りやめでした。
しかしみんなが上り始める午後5時には、打ち合わせをしながら気になっていました。
ラジオはいい。僕も高校時代、文化放送の土居まさるさんの深夜放送に葉書を書いていました。
月~金曜日の午後10時からのTBS[アクセス」が面白いですよ。
それと日曜日の朝7時半から、文化放送の林家正蔵(こぶ平)がやっている「サンディ・ユニバーシティ」(城西大学提供)の番組がおすすめ。城西大学の教授を呼んで、最先端の学問の話を聴く番組です。僕はいくつかヒントをもらいました。
Posted by: ごう | February 07, 2009 at 01:20 PM
ごう兄い、お久です。昨夜は、定休日だったので、祐さん(ごう弟)と介錯の親分格の田中氏と文芸春秋の和賀氏と4人でお灯祭りの反省会というわけでもないが、好き勝手な言いたい放題の飲み会をしました。
来年は、兄いも見えられると思います。終わってすぐもう来年を待ち遠しくなっていますね。8時からあっという間に12時過ぎていました。
お灯祭りにはC坊さん オッカンさんの元気な顔も来て呉れて居ました。原田芳雄さんも良い顔色で、ひと安心でした。お灯は、人と人の出会いの場でもあり人情や笑いや様々な人間関係を、かもし出す心の祭りなんだよねえ。
又飲みましょう。
Posted by: まさ家 | February 11, 2009 at 11:20 PM
まさ家大将
みんなで大言壮語している様子が、目に浮かびます。さぞ酒もおいしかったでしょう。来年は行くでぃ。頼むで!
Posted by: ごう | February 12, 2009 at 10:43 AM
兄様、お燈祭りから戻りました。
でえらい、オモロかったです。
笑かしきってたで!!
病みつきになりそうですね。
早くも来年が待ちどうしいです。
来年、ごいっしょできるといいですね。
ラジオ、かけてます。あれ?かけるっていいましたっけ。言いますよね。
Posted by: okkann | February 12, 2009 at 11:48 PM
おっかん
久しぶりの郷里の祭りに、はまったみたいやね。ホンマに荒くたい、野生が剥き出しになる、ありがたい、かつ聖なる火祭りやね。来年は行くで♪
Posted by: ごう | February 13, 2009 at 01:09 PM